スマートフォンのスクリーンリーダーについて
こんにちは。ネットソリューション事業部の高田です。
前回の記事「おすすめのスクリーンリーダー『NVDA』について」では、PCで使用できるスクリーンリーダーを紹介しましたが、実はスマートフォンにも同様の機能があります。2012年の総務省の調査によれば、視覚障害の方のスマートフォン(携帯電話)の利用率は95.1%に達しており、多くの方がスマートフォンを活用していることが分かります。
そこで今回は、スマートフォンで利用できる代表的なスクリーンリーダーである「VoiceOver」と「TalkBack」をご紹介します。
スマートフォンのスクリーンリーダーとは
スマートフォンのスクリーンリーダーは、PCのスクリーンリーダーと同様に、画面内容や操作状況を読み上げる機能です。
スマートフォンでは指で触れて操作するため、指で触れたボタンやアプリなどの説明も読み上げられ、スワイプやダブルタップなどの動きで、画面の選択や操作も可能です。
さらに、電話やアプリの通知、バッテリー残量なども読み上げるため、スマートフォンの基本的な操作を音声ガイド付きで行うことができます。
iOSのスクリーンリーダー
iPhone(iPad、Macも同様)の場合、iOSのスクリーンリーダー「VoiceOver」を利用できます。
起動するには、設定>アクセシビリティ>VoiceOverをオンにします。
VoiceOverはジェスチャーによって端末を操作でき、ジェスチャーには2本指~4本指を使ったタップやスワイプなどがあります。たとえば、ロック解除時には、画面が振動するフィードバックがあり、振動したら指を離すことでロック解除が完了します。
※設定>アクセシビリティ>ショートカットにVoiceOverを設定すれば、サイドボタンまたはホームボタンをトリプルクリックすることで、オンオフの切り替えが可能です。
AndroidOSのスクリーンリーダー
Androidの場合、AndroidOSのスクリーンリーダー「TalkBack」を利用できます。
起動するには、設定>ユーザー補助>TalkBackをオンにします。
TalkBackも、VoiceOver同様にさまざまなジェスチャーで画面操作が可能です。たとえば、2本指でドラッグすることで画面をスクロールすることができ、読み上げの速度なども調整できます。
※端末によってはTalkBackがインストールされていない場合があります。その際は、Google Playから「Androidユーザー補助設定ツール」をインストールしてください。
※設定>ユーザー補助>TalkBack>TalkBackのショートカットを設定すれば、音量の大小ボタンを同時に長押しすることで、オンオフの切り替えが可能です。
アクセシビリティの補助機能に触れてみる
まずは、ご自身のスマートフォンでVoiceOverやTalkBackを起動して体験してみてください。
以下の公式サイトにも詳細な操作方法が掲載されています。
今回紹介したスクリーンリーダー以外にも、画面の拡大やコントラストの変更といったさまざまなアクセシビリティ機能が搭載されていますので、ぜひお試しください。
参考リンク
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